芸能

元貴乃花離婚 及川夫妻との差は「ネガティビティ・バイアス」

結婚23年目の「電撃離婚」

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人やトピックスをピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、離婚を発表した元貴乃花親方と景子夫人を分析。

 * * *
 元貴乃花親方と景子さんが離婚した。そう聞いても、あぁやっぱりね、という印象しかない。元親方は、結婚を卒業する「卒婚」と表現したが、円満な離婚からはほど遠い印象がする。今週は他にも、及川光博さんと壇れいさんが離婚を発表した。夫婦関係にピリオドを打った2組の夫婦だが、離婚発表を聞いた時の印象はずいぶんと対照的に見えた。なぜなのか。

「表現者として尊重しあい、笑顔で出した結論」というコメントからも、及川さんと壇さんは、夫や妻という立場や互いの役割より、表現者という立場や役割が最初から優先であって、お互いに仕事が一番大事だと考えていたことがわかる。プロ意識が強く、2人とも生活感をまるで感じさせなかったこともあり、離婚発表も彼らにとってマイナスな印象にはなっていない。

 ところが、元親方と景子さんの場合、離婚までの経緯が長く、ネガティブな報道ばかりである。2人の歴史を振り返っても、結婚当時はお互いが大好きで“理想の相手”と思っていただろうに、今では憎み合った熟年夫婦のような、冷やかな印象すら受けるのだ。

 以前の景子さんは、横綱を支える妻として、親方をサポートする献身的な女将さんとして生き生きしていた。横綱・親方である夫を理想とし、相撲部屋の女将として忙しく送る毎日に生き甲斐や価値を見い出していたように見えた。
 
 しかし、昨年の秋巡業中、元横綱・日馬富士が幕内・貴ノ岩に暴行を加えた事件以降、景子夫人にとってはネガティブなことが続き、元親方の言動や決断も拍車をかけ取り巻く環境は激変。マイナスな報道が多くなった。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン