おしどり夫婦に見えたが…
離婚の原因については、長男・優一さん(23)のタレント活動を巡って、考えの違いがあったことを強調する報道が多い。
「たしかに、親方は今年の理事選で落選した頃から、優一さん絡みのことで景子さんへの愚痴が多くなっていた。景子さんがタレント事務所を紹介し、靴職人の修業を疎かにするようなかたちで優一さんが芸能活動に力を入れていることが、腹に据えかねていた様子だった」(支援者の一人)
ただ、それだけなら子供の教育方針を巡って対立する“普通の夫婦”である。かつて「土俵の鬼」と呼ばれた初代若乃花以来、常に角界で脚光を浴び続けた「花田家」で最後に残った2人の離別には、やはり「相撲」が深く関係していたとみられている。
昨年10月に起きた横綱・日馬富士(当時)による貴ノ岩への暴行事件以降、協会執行部との対立を深めていた貴乃花親方は、9月25日に相撲協会に退職届を提出。この際に、夫婦間では考えの違いが表面化していた。
「実は、“貴景勝や貴ノ岩をはじめとする弟子たちを守りたい”という気持ちは2人とも一緒だったそうだ。ただ、景子さんは協会に残って親方の立場に留まってこそ、執行部に睨まれているなかでも弟子たちを守れると考えていた。一方の親方には、このままでは協会から無理矢理、退職に追い込まれるかもしれないという危機感があった。
そうなれば弟子たちは、八角理事長(元横綱・北勝海)と同期であり、一連の騒動のなかで袂を分かった阿武松親方(元関脇・益荒雄)に預けられ、どんな扱いを受けるかわからない。だから、自ら主導権を握って引退し、同じ先代の弟子として信頼できる千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)に弟子たちを預けた。決断にあたって、景子さんに相談はなかった」(別の後援会関係者)
◆“角界のファーストレディ”を目指していたが…