「日本一幸せな家族」とも言われた花田家だが…(共同通信社)

 そうして協会側が貴乃花から注目を逸らしたいと躍起になっているタイミングで飛び出したのが、離婚報道だった。「想定とは全く違ったかたちで、貴乃花の話題に席巻された」(相撲担当記者)のである。

 引退してなお、元貴乃花親方の存在感は大きい。今回の離婚劇を通じて、図らずもそのことが改めて強く印象づけられた。

「親方の今後については、離婚をスクープしたのが日本テレビ(『news zero』)だったというのがシナリオを読み解くカギではないか。翌日午前の日本テレビ『スッキリ』にも親方は生出演しているから、パイプはかなり太い。

 今後も、日テレを中心にコメンテーターなどのメディア露出を増やして存在感を示しながら、かねて公言しているちびっこ相撲などのイベントに力を注ぐ。そして、すぐには無理だろうが、(弟子達が一斉に移籍した)千賀ノ浦部屋にコーチのようなかたちで関係していくのではないか。そうすれば、旧貴乃花部屋の力士たちが活躍すればするほど、“協会が貴乃花を追放した”という『過ち』が強調されるようになる」(ベテラン記者)

 1か月前、景子さんとともに福岡・田川のイベントに現われた際に、「元貴乃花親方は『九州場所の会場には行かない』と明言し、協会執行部サイドはそれに胸を撫で下ろしていた」(同前)というが、相撲界で圧倒的な存在感を誇った“夫婦”は、その時すでに協会側の度肝を抜く時限爆弾を仕掛けていたことになる。

※週刊ポスト2018年12月14日号

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