芸能

いだてん「天狗倶楽部」の面々は時代のスーパースターだった

日本初のオリンピック選手・金栗四三氏(TT News Agency/時事通信フォト)

 話題を集める今年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』。1月6日放送の第1話で目立ったのは、日本人初のオリンピック選手となる主人公・金栗四三(かなくり・しそう/中村勘九郎)の激走と、脇を固める”アクの強い面々”だった。ドラマで活躍する男たちの”仰天伝説”を紹介しよう──。

 初回放送で主役の金栗を”食ってしまう”ほど目立っていたのが「天狗倶楽部」の面々だ。

「テング、テング、テンテング、テテンノグー、フレー、フレー、天狗!」とエールを叫びながら、上半身裸で踊り回る輩に、”明治時代にこんなハチャメチャな奴らがいたなんて!”と、視聴者も面食らったに違いない。

 天狗倶楽部とは、当時まだ一般的でなかった野球などのスポーツ愛好者たちのサークル。ドラマでは愚連隊のようにも映ったが、その中心メンバーはいずれもこの時代の「スーパースター」だった。歴史作家の井手窪剛氏がいう。

「文武両道を地で行く個性的なエリート集団でした。最盛期のメンバーは100人超ともいわれています。同倶楽部の主宰者である押川春浪(武井壮)は、当代きっての人気小説家。日本のSFの祖とも言われ、『海底軍艦』シリーズは大ベストセラーとなった」

 そして、満島真之介が演じる吉岡信敬は、早稲田大学で応援隊を結成。つまり、初代応援団長だ。

「エールとヤジの名手で、彼の応援を見るために野球の早慶戦を観戦したファンも多かったらしい。いつも汚い学生服で、下駄で走り回る熱血漢。中学生時代からヒゲを生やし、『虎鬚ヤジ将軍』と呼ばれていた。東京の学生では知らない者がいないほどの人気者でした」(同前)

関連記事

トピックス

東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
渡邊渚さんが綴る「PTSDになった後に気づいたワーク・ライフ・バランスの大切さ」「トップの人間が価値観を他者に押しつけないで…」
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
ルーヴル美術館での世紀の強奪事件は瞬く間に世界を駆け巡った(Facebook、HPより)
《顔を隠した窃盗団4人組》ルーブル美術館から総額155億円を盗んだ“緊迫の4分間”と路上に転がっていた“1354個のダイヤ輝く王冠”、地元紙は「アルセーヌ・ルパンに触発されたのだろう」
NEWSポストセブン
活動休止状態が続いている米倉涼子
《自己肯定感が低いタイプ》米倉涼子、周囲が案じていた“イメージと異なる素顔”…「自分を追い込みすぎてしまう」
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
“ムッシュ”こと坂井宏行さんにインタビュー(時事通信フォト)
《僕が店を辞めたいわけじゃない》『料理の鉄人』フレンチの坂井宏行が明かした人気レストラン「ラ・ロシェル南青山」の閉店理由、12月末に26年の歴史に幕
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(共同通信社)
《四つん這いで腰を反らす女豹ポーズに定評》元グラドル・森下千里氏「政治家になりたいなんて聞いたことがない」実親も驚いた大胆転身エピソード【初の政務三役就任】
NEWSポストセブン
ナイフで切りつけられて亡くなったウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(Instagramより)
《19年ぶりに“死刑復活”の兆し》「突然ナイフを取り出し、背後から喉元を複数回刺した」米・戦火から逃れたウクライナ女性(23)刺殺事件、トランプ大統領が極刑求める
NEWSポストセブン
『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン