スポーツ

検証 松木安太郎氏「いいボールだ!」は本当にいいボールか?

「いいボールだ!」の精度が上がって来た?(松木安太郎氏)

 サッカー日本代表がアジアNo.1の座をかけてカタールと戦うアジア杯決勝は、2月1日23時(日本時間)にキックオフとなる。今大会の決勝トーナメントはいずれもテレビ朝日系列で中継されており、決勝戦の解説は松木安太郎氏と中山雅史氏が務める。

 松木氏の解説でよく耳にするのが「いいボールだ!」という言葉だろう。だが、松木氏のいう「いいボールだ!」は本当に「いいボール」なのか。松木安太郎研究家で、ライターの岡野誠氏が検証する。

 * * *
 まずは、決勝トーナメントに入ってから松木氏が「いいボールだ!」(同義と判断できるサウジ戦後半28分の「ナイスボーおう!」も含む)と叫んだ時の状況と結果を挙げてみよう。

 以下、選手が蹴った直後の「いいボール」に限定して列挙する。ラインを割った後の「いいボール」、VTRを見ながらの「いいボール」は除く。大きく逸れた場合は×、クリアされたが角度的に合っていれば△、わずかな競り負けは○、日本選手が競り勝てば○とした。

【決勝トーナメント1回戦 サウジアラビア戦】
前半26分:「おお、いいボールだ!」 南野が右サイドからクロス → × 大きく逸れる
前半28分:「ナイスボーおう!」 堂安が右サイドからクロス → △ 相手がヘッドでクリア
後半15分:「おーいいボールだ! いいボール!」 柴崎のCK → ○ 惜しくも吉田麻也に合わず。相手がヘッドでクリア
後半39分:「よし、いいボールだ! きた!」 柴崎のFK → ○ 惜しくも遠藤に通らず。相手がヘッドでクリア(結果はゴールキックに)

【準々決勝 ベトナム戦】
前半8分:「うん、いいボール」 酒井宏樹が右サイドからクロス → △ 相手クリア
前半23分:「いいボールだ!」 柴崎のCK → ○ 吉田麻也ゴールも、VARにより取り消しに
前半42分:「いいボールだ!」 柴崎のCK → ○ 冨安ヘッドで逸らす

【準決勝 イラン戦】
後半10分:「いいボールだ!」 南野が左サイドからクロス → ○ 大迫ゴール

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン