記者C:いや、安倍四選の可能性はあると見ています。日経新聞は〈外交からの「総総分離」論〉という政治部次長の署名記事で、総裁任期満了後、総理と総裁を分離して安倍首相が続投する説を報じた。
記者B:あれは飛ばし記事だろう。総総分離というのは総理と自民党総裁を分け、安倍さんは2021年の任期切れで総裁は退くが、総理はそのまま続けるというやり方。総裁四選ではないから党則改正は必要なく、力がある限り総理に居座れるという理屈だが、過去、実現したことはない。
記者A:ポスト安倍の総裁候補たちにすれば、“総総分離するくらいなら、任期がある四選を認めた方がまだいい”となる。
記者D:まさか四選を認めさせるための仕掛けだったりするんですかねぇ。
◆元号発表は俺がやる
司会:そんな権力闘争の中で、ポスト安倍の最有力候補として菅義偉・官房長官の存在感が強まっている。すでに安倍政権は実質的に菅氏が切り盛りしている。
記者A:そこが政権の一番の波乱要因かもしれない。安倍総理は菅さんに嫉妬しているフシがある。
記者C:総理首席秘書官の今井(尚哉)さんが菅さんを警戒していることは官邸詰め記者の間ではよく知られているが、安倍首相はそうではないでしょう。