園遊会後の雅子妃のご様子について、小田野展丈東宮大夫は会見で、

「私が見るところ、随分とお疲れになっていたと思います。ただ、その後に全国育樹祭という大事な行事があったので、そこに向けての工夫と努力をされた」

 と述べた。適応障害という精神疾患は、緊張を伴うと極度に疲れやすいと言われる。健康な人の疲れとは違って、何日も抜けないことや寝込むほど辛い時があるという。

 雅子妃の場合、近年は寝込むことはなくなってきたと言われていたが、昨年の東宮職医師団の見解の中に「大きい行事の後や行事が続かれた場合には、お疲れがしばらくお残りになりご体調が優れないこともおありになります」とあるように、いまだ体調の波はあるそうだ。

 国民の前に笑顔でお出ましになる姿からは想像がつかないかもしれないが、裏ではご病気と向き合われ、お気持ちを整える「工夫と努力」の日々が続いている。

「大きい行事が控えているときは、前の公務のご予定を詰め過ぎないようになさったり、時間をかけてお気持ちを整えたりされている。それは、皇太子妃としてのお務めを果たされたいという強い思いからではないでしょうか」(東宮関係者)

●とものう・なおこ/1961年生まれ。新聞、雑誌記者を経て2004年に独立、フリージャーナリストに。著書に『ザ・プリンセス 雅子妃物語』(文藝春秋)などがある。

※SAPIO2019年4月号

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