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本塁打激増でイチロー懸念の「頭を使わない野球」が現実に?

ZOZOマリンに新設された観客席「ホームランラグーン」(時事通信フォト)

 今季、両リーグでホームランが急増する“異常事態”が起きている。昨季の開幕3カード(昨季は52試合)のホームラン数と比較すると、両リーグ合わせて80本から119本に増えた。

 両リーグの本塁打ランクトップは、開幕からの4試合連続弾を含む6本のロッテ・レアード(31)と、広島・鈴木誠也(24)の5本。シーズン143試合に換算すると、それぞれ96本、80本というメジャーリーグも仰天の“世界記録ペース”だ。

 だが、こうした本塁打連発の“花火大会”に対しては、「野球そのものが変わってしまう」という懸念も聞こえてくる。在京球団コーチが語る。

「一発重視の打線を組むという戦術は考えられるでしょう。多少、打率が悪くても、長打を狙って強振できる選手をスタメンに並べたほうが、有利になる可能性がある」

 イチローは引退会見で、「頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつあるような……。選手、現場にいる人たちはみんな感じていることだと思う。しばらくこの流れは止まらないと思います」と長打偏重の傾向に対して懸念を示した。

 指摘されるのが、「機動力野球の退潮」だ。スポーツ紙デスクが言う。

「今季ホームランが増えているロッテは、昨シーズンの三塁打が35本と12球団で2位の機動力を誇っていました(1位はソフトバンクの39本)が、球場を狭くしたことで今季は減少すると見られています。そこにホームランが多く出ている現実が重なり、先の塁を狙う意識が薄れ、打力偏重になる可能性はある」

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