ただし、高校時代にピッチャーや外野も守った根尾は、ショートとしての経験がまだ浅いので、基本を疎かにしないことだけは徹底しないといけません。
たとえば広島の菊池涼介(29)だが、今年は送球を速くしようと意識しすぎて、正確性に欠けるプレーも目立っています。延長10回にファンブルと悪送球が重なった試合(4月9日)は典型でしょう。もう一度、正確さという基本に立ち戻る必要があると思います。
身体能力が高い根尾は、菊池のように派手なプレーが良くも悪くもできてしまう。ファームでも悪送球が目立つようだから、荒木(雅博・二軍内野守備走塁)コーチのもとで“基本のキ”を鍛え上げて名手になってほしいね。
※週刊ポスト2019年5月3・10日号