芸能

『水どう』名物D・藤やんが明かす新作予定と「仕事論」

『水曜どうでしょう』生みの親の藤村忠寿氏

『水曜どうでしょう』生みの親の藤村忠寿氏

 大型連休を終え、憂鬱な気分で仕事を再開しているサラリーマンは多いはず。希望の部署に配属されず、ゴールデンウィーク中に本気で転職を考えた新入社員もいるだろう。「私も若いころは仕事を面白いと思ったことは一度もなかった」と明かすのは、北海道発の超人気バラエティ番組『水曜どうでしょう』(北海道テレビ放送)の名物ディレクター、藤村忠寿氏(53)だ。いまや、地方局に属しながら、本を出版したり、舞台役者に挑戦したり、はたまたユーチューバーになったりと、やりたい事を次々と形にしている藤やん(愛称)の“仕事論”とはどんなものなのか。

 * * *
 今年はいよいよ『水曜どうでしょう』の新作を放送する予定です。撮影はすでに2年前からスタートしておりまして、これはかなりの大作になろうかと思われます。

 が、それはあくまでも現段階での予想です。というのも、今年の年明けから編集には着手したものの、本格的な編集作業はゴールデンウィーク明けから一気に進めることになるからです。

「いやいや、2年前から撮影してるんだから、もっと早くから編集始めなさいよ!」
「だってそれがあなたの仕事でしょう」
「その仕事をほったらかしてお芝居なんかやってるから遅くなるんでしょう」

 と、各方面からお言葉を頂戴するわけですが、まぁまぁちょっと話を聞いてくださいよ。

 振り返れば、僕は故郷の愛知県から北海道大学に進学して、北海道が気に入って、就職したのが北海道テレビ。希望していたのは「報道部」でした。ところが最初に配属されたのは「東京支社編成業務部」というところでした。

 ここでやっていた仕事をざっくり言えば、視聴率とお金の計算です。「ちょっと待ってよ。報道部に行きたかったのになんでこんな仕事を?」「ていうか北海道が気に入って就職したのになんで東京勤務?」と、ずっと不満を抱えながら(実際、転職も考えながら)5年間を過ごして、次の異動先がまたしても希望とは違う「制作部」でした。

「番組を作る制作部はテレビ局の花形でしょう」とお思いでしょうが、それは東京や大阪といった大きなテレビ局の話。ローカル局の制作部なんて、有名タレントと一緒に仕事ができる機会なんてほぼありません。華やかさは皆無なのです。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン