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2019.05.30 11:00  週刊ポスト

渡辺謙の使命感「日本の若い俳優とハリウッドの橋渡し役に」

ハリウッド版ゴジラ最新版に日本人として唯一出演する

「こうやって時間を切り取られているとドキドキするね。“お前はちゃんと生きているのか”って、レンズ越しに覗かれているような気がするよ」

 力強い眼差しでレンズを見つめ、渡辺謙はこう呟いた。傍らに出演作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』にちなんだゴジラのフィギュアを見つけ、手に取ると自分の肩に載せ、茶目っ気たっぷりにゴジラを見つめる。

「映画の現場で“あぁ、やっぱりゴジラは生きているんだ、自然のものなんだな”とすごく感じたんです。居場所を探査するシーンでゴジラのハートビートがドックン、ドックン……と響いてきた時に怪獣というより地球の生命体に近いと感じて、目には映らなくてもその存在が強く迫ってきました」

 2014年公開のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』の続編となる今作。モスラ、キングギドラ、ラドンなど神話時代から復活した怪獣たちとゴジラが戦い、渡辺は前作に続いて、未確認生物特務機関モナークの科学者・芹沢博士として登場する。

「5年前は僕にとって震災後初の国外作品で、俳優として何をすべきか、どんなことを表現できるだろうかと迷って、苦しんで選んだ作品でした。その決め手は核の問題や災害にどうやって人間は立ち向かえるのかという、深いテーマがあったから。続編は芹沢ら科学者を中心に描かれるので根底にあるテーマもより掘り下げられ、心象的にも繋がっている。ゴジラを自然災害など人間の手には負えない恐怖や災いと置き換えた時に、僕が感じたゴジラの息吹は大きなメッセージとして伝わるでしょう。芹沢役のオファーは“よしきた!”と、引き締まりましたね」

 ゴジラが街を破壊して瓦礫の荒野と化しても、人間はきっとまた立ち上がり、再建する。怒り、破壊、畏れの先に平安をもたらすであろうゴジラを、渡辺はかつて不動明王に喩えていた。

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