◆ギブアップ宣言は追い詰めない
『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK)は視聴率こそ芳しくないが、大河ドラマが放送される「日曜夜8時」は激戦区といわれている。そこに登場した、強力なライバルの存在も大きい。
所ジョージ(64才)がMCの、バラエティードキュメンタリー『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)だ。
グーグルアースの衛星写真から一軒家を探し出し、その家をひたすら目指す。住民に「なぜここに住んでいるのか」などと話を聞き、その人の背景にあるドラマをあぶり出す内容だ。
「昨年秋にレギュラー化されました。以降、視聴率はグングン上昇し、今年2月24日放送で初めて『イッテQ』の視聴率を抜きました。ここ最近も視聴率で『イッテQ』を上回るようになっています」(前出・テレビ局関係者)
5月の視聴率は、『ポツンと一軒家』の全勝だった。みやぞんのけが公表後、初めての放送だった6月2日の対決も『イッテQ』が16.7%を獲得したが、3ポイント近く離された。
なかなか勝てないその一因には、ある変化があるという。
「最近は安全面を考慮して、出演者に無理をさせないようにしているそうです。3月31日放送で、イモトさんがバンジージャンプを拒否しました。イモトさんはバンジージャンプが大の苦手。以前は、スタッフも出演者も“撮れ高”を気にしてしまうあまり、無理する傾向があった。そのため、ヤラセ騒動以降、タレントからギブアップ宣言が出たら、追い詰めないようにしているそうです。また、少しでもヤラセと誤解されるような演出は行わないといった対策が講じられたため、勢いがなくなってしまった感は否めません」(前出・日本テレビ関係者)
ほかにも放送前のチェック回数の増加、ADでも気になることはすぐに報告するなどの対策をしているという。
※女性セブン2019年6月20日号