雅子皇后は幼少から海外生活が長く、米ハーバード大学を卒業。東大を経て外務省に勤務した。英語のみならず、フランス語やドイツ語、ロシア語も堪能だ。
元外交官というキャリアを考えれば語学に長けているのは当然とはいえ、実はこのとき天皇もトランプ大統領とのやりとりで流暢な英語を披露した。会見ではこんな“ハプニング”があったという。皇室ジャーナリストの神田秀一氏がいう。
「公式な会見では、会話の内容を記録する意味もあり、通訳を介すのが一般的です。しかし、この日の陛下はトランプ大統領と直接英語で話し込んでしまった。そのため、職員が途中で“通訳を通してくださいませんか”と願い出たのです。
陛下は通訳を通すよりも自ら直接語りかけたほうが、言葉に込めた真意や人柄が伝わりやすいとお考えになったのではないか。このハプニングは“もてなしの心”が現われたシーンでした」
通訳を介すことが“コミュニケーションの障壁”になると感じる──それほどの英語力は、一朝一夕に身につくものではないだろう。
中学、高校、大学、さらに英会話学校に通っても結局英語をモノにできない日本人が多いなか、天皇を始め皇族方は「1人残らず」流暢に英語を話す。なぜ皇室の方々は英語をマスターできるのか。そこには皇室ならではの「英語学習法」があった。
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