「海外への訪問があるたび、陛下は愛子さまに『おはよう』『こんにちは』といった簡単な挨拶に加え、その国の歴史や文化を教えていました。『海外への興味』が語学習得の大きなカギになると知っていたからです。その教育が実を結んだのか、愛子さまは幼い頃から国旗の並んだ図鑑を好んで眺め、今では海外の要人とも英語でやりとりされています」(宮内庁関係者)
わざわざ英会話スクールなどに出向かなくても、御所では「英語での話し相手」が大勢いるという。
「『女官』や『出仕』といったお世話係のほとんどは、英語を自在に操ります。語学ができることが必須条件ではありませんが、縁故での採用でいわゆる“良家のお嬢様”や帰国子女が就くことが多いため語学力が高い。そういった身の回りの女性を相手に英語のやりとりをすることが、愛子さまの日々のトレーニングになっている」(同前)
◆「雅子皇后は「最高の家庭教師」
愛子内親王にとって女官や出仕以上の「最高の家庭教師」──それは母である雅子皇后だ。「何時間も付きっきりで指導されることもある」(同前)という。
天皇にとっても雅子皇后は“先生”だ。それが現われたのが、皇太子時代の2015年11月、米ニューヨークの国連本部で行なわれた『水と災害に関する国際会議』での基調講演だった。
「35分にわたるスピーチは非常に格調高く、かつ説得力に溢れたものでした。陛下はその原稿の添削を雅子さまに依頼し、自ら何度も練り直したそうです。イントネーションや間の置き方などについても積極的にアドバイスを求めていたようです。一番近くにいる“先生”の助けを借り、皇族としての品格や教養を感じさせる英語を使いこなそうとしている」(前出・皇室記者)