【6】道路に対し斜めの出入口 丸ノ内線・国会議事堂前駅
国会議事堂前駅1番出口は、道路に対して斜めに開いており違和感がある。開業時には歩道と並行だったのだが、その後、国会議事堂用地が拡張され歩道が移設されたのだ。丸ノ内線自体も大きく国会の敷地内に食い込むように走っている。
【7】首都高速との地下交差点「要町ボックス」 有楽町線・要町駅
要町駅の2か所ある改札口を結ぶ通路は、いったん途中で深くなる。この上を首都高速中央環状線が通っており、地下で有楽町線と立体交差しているのだ。この構造は、1983年の駅開業時から将来に備えてあらかじめ造られており、「要町ボックス」と呼ばれている。
【8】国会にふさわしい装飾 千代田線・国会議事堂前駅
戦後、地下鉄の駅はどんどん深くなり、ここも昭和34(1959)年の開業時は日本一深い駅だった。上下のホームを結ぶ短いトンネルの天井には国権最高機関の最寄り駅にふさわしい装飾が施されている。
【9】地下鉄のワーキングスペース 南北線・溜池山王駅など
東京メトロが取り組んでいる新事業で、駅の余剰スペースを活かし、オフィスの外でも仕事ができる「ワークブース」を設置した。有料だが、電源コンセントや専用Wi-Fiも完備する。
【10】ずらりと並んだ精算窓口 千代田線・西日暮里駅
山手・京浜東北線との乗り換え駅である西日暮里のJRとの連絡改札口の脇にはずらりと精算所の窓口が並ぶ。これは常磐線の普通電車に亀有以遠から乗り、千代田線を通って、ここで再びJRに乗り換える客のために設けられたもの。最初から東京メトロ経由の乗車券を買っておけば立ち寄る必要はないが、気づかない人も多い。ただ、今ではICカードの普及で、多くが閉まっている。
※週刊ポスト2019年7月5日号