芸能

ジャニー喜多川氏、人間性重視でオーディションを見る

山のような履歴書や写真をジャニーさんがすべてチェックしていたという(写真/共同通信社)

 嵐の松本潤(35才)によって明かされたジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87才)の入院。病室には、嵐のメンバーはもちろん、V6、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP、King & Princeのメンバーたちが連日お見舞いに駆けつけているという。

 そんなジャニーズ事務所のトップアイドルはすべてジャニーさんの手によって発掘された。いかにして彼らはその才能を磨きスターダムにのし上がっていくのか。

「全国から事務所に送られてくる山のような履歴書や写真をジャニーさんがすべてチェックして、スターの原石を探し出します。ジャニーさんが写真を手繰る手をピタリと止めた時が“好感触”のサインでした」(音楽業界関係者)

 ジャニーさんの目にとまった少年たちはオーディションを受ける。その時、重視するのは「人間性」だ。

「ジャニーさんはオーディションの時、素性がバレないようにスタッフを装って参加者をじっと観察します。ジャニーさんにとって歌や踊りよりも大事なのは、参加者の普段の言葉遣いや振る舞いです。時には最寄り駅の近くに車を止めて、オーディション会場に向かう少年たちの様子を観察することもありました」(前出・音楽業界関係者)

 オーディションに合格した少年は、「ジャニーズJr.」として無料のレッスンを受けることができる。

「アイドルとしての歌や踊りを身につけさせるだけでなく、人としての礼儀や責任感を果たせる人間にするのがジャニーさんの目標でした。

 育ち盛りの少年たちにはカレーや簡単な炒め物など自ら料理を振る舞うことも多く、青山にあるファミレスでは“ジャニーさんにツケてください”と言えば、Jr.はタダでご飯が食べられた時期もありました」(芸能関係者)

 デビューのさせ方も独特だった。

「まずレッスンしてから、スターのバックダンサーをさせて、“これは”という才能をその後のスターに抜擢します。今ではこのやり方は、ジャニーズ事務所以外でも採用されています。日本のエンターテインメントの構造は、ジャニーさんが築いたといっても過言ではありません」(前出・音楽業界関係者)

 その功績は「ギネス世界記録」にも認められ、2011年にジャニーさんは「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」「最も多くのナンバーワン・シングルをプロデュースした人物」として認定された。

 翌年には、「チャート1位を獲得した歌手を最も多くプロデュースした人物」としても認定されている。

※女性セブン2019年7月18日号

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト