芸能

ジャニー社長の“家族葬”、当日の流れと火葬場での嗚咽

ジャニー社長の訃報が伝えられた日、多くの報道陣がジャニーズ事務所前に集まった(9日深夜)

 棺の中のジャニー喜多川社長(享年87)は、小柄な体が一回り小さくなりやせているが、いつも通りの穏やかな表情を浮かべていた。思い思いの品を棺におさめながら、笑顔でお礼を言う人あれば、赤い目で涙をこらえる人もいる。お別れをすませると祭壇の前へと集まった。総勢127人。ジャニー社長が「子供たち」と目をかけてきたジャニーズ事務所の所属タレントが並んだ記念撮影だ。

 ジャニー社長の遺影正面には“長男”の近藤真彦(54才)。東山紀之(52才)や元光GENJIのメンバー、木村拓哉(46才)、TOKIOのメンバーと“先輩”タレントが最後列に並ぶ。その前列に嵐、関ジャニ∞、KinKi Kidsの2人が隣同士で笑みを浮かべ、その仲のよさにファンは安堵した。

 ジャニー社長の「家族葬」が行われた7月12日、冷たい雨が降る中、「子供たち」は東京・渋谷にある関連会社「ジャニーズアイランド」の稽古場に集まった。

 12階建てのビル最上階、幅15m、奥行き35mの広大なスタジオ。ジャニー社長は緊急搬送された6月18日の前日もここを訪れており、ジャニーズJr.のレッスンを見守っていた場所だ。

 窓際には幅10mもある祭壇、白い胡蝶蘭やトルコキキョウで埋め尽くされたその真ん中にジャニー社長の遺影が飾られている。7色のプレートに囲まれて、天井にはミラーボールが吊られている。Jr.のメンバーたちの手には「I Love HIROMU」と書かれたうちわが握られている。HIROMU=擴はジャニー社長の本名だ。

「家族葬を中心になって取り仕切ったのは滝沢秀明さん(37才)。ジャニーさんの愛したステージのように、コンサートのようにして見送りたいと考えて、スタッフやタレントとコンタクトを取りながら細やかな準備をしていました。豪華で盛大な明るい会にしたいと設営から運営までタレント自身で行っていました」(芸能関係者)

◆棺が炉に入ると嗚咽がもれて

 午前9時に集まり、式の準備が整ったのは正午。総勢約150人が着席し、家族葬が始まった。

 司会はV6の井ノ原快彦(43才)とTOKIOの国分太一(44才)。ジャニーズのカウントダウンコンサートでも司会を務めたことがある2人だ。

 東山のお別れの言葉に、堂本光一(40才)が続く。

「今から事務所に入ってくる子にとってはジャニーさんは伝説の人ですが、本物のジャニーさんと出会えたことは、ぼくの大切な財産です」

 ジャニーズJr.所属の人気ユニット・HiHi Jetsの高橋優斗(19才)も緊張した面持ちでマイクを握った。

「錚々たる顔ぶれの先輩たちを前に高橋くんが挨拶することになったのは、滝沢さんのはからいだったそうです。ジャニーさんが最後に目をかけていたメンバーから、感謝の言葉とこれからも頑張っていく意志を伝えたいと。高橋くんもその意志をくみとって、先輩たちの前で堂々と、“ジャニーさんに教えてもらったことを身につけて頑張ります”と誓っていました」(前出・芸能関係者)

タレントを乗せたとみられる車が事務所を出ていく(9日深夜)

関連記事

トピックス

物件探しデートを楽しむ宮司アナと常田氏
《祝!結婚》フジ宮司愛海アナ、結婚発表直前に見せていた「常田俊太郎氏とのラブラブ内見デート」 局内では「歩くたびに祝福の声」
NEWSポストセブン
豪華リフォームの要求が止まらない紀子さま(写真/時事通信フォト)
50億円改修工事が終わったはずの秋篠宮邸、はやくも新たな修繕工事の計画がスタート 宮内庁は工事の具体的な内容や価格などは明かさず 
女性セブン
墓に向き合ったTaiga
《桜塚やっくんの墓参りに密着》11回目の命日…女装研究家になった元バンドメンバーTaiGaの告白「やっくんの夢だった『武道館での歌唱』を叶えたい」
NEWSポストセブン
ツアーを終え、ロンドンに戻った宇多田ヒカル(2024年9月)
【全文公開】宇多田ヒカル、新パートナーはエルメスの店舗デザインも手掛けたグラフィックアーティスト ロンドンでひとときの逢瀬を楽しむ適度な距離感 
女性セブン
かつてバンドメンバーだった桜塚やっくんとTaiga(右)
【目の前で目撃】37歳で急逝・桜塚やっくんの命日に元バンドメンバーが墓参り 事故当日の詳細を初告白「悔やんでも悔やみきれません」
NEWSポストセブン
4月クールに『アンチヒーロー』で主演をつとめた長谷川博己
ドラマ『アンチヒーロー』で衣装に関する“200万円請求書”騒動 長谷川博己のオリジナルコート制作費をめぐってスタイリストと制作サイドが衝突か
女性セブン
佐賀空港を出発される愛子さま(時事通信フォト)
雅子さま「午後だけで4回もの休憩」不安視された22年ぶり佐賀訪問で初めて明かした「愛子さまとの私的な会話」
NEWSポストセブン
《防弾チョッキ着用で出廷》「フルフェイスヒットマン」は「元神戸山口組No.2」中田浩司組長だったのか 初公判で検察が明かした「2秒で6発の銃撃を浴びせた瞬間」
《防弾チョッキ着用で出廷》「フルフェイスヒットマン」は「元神戸山口組No.2」中田浩司若頭だったのか 初公判で検察が明かした「2秒で6発の銃撃を浴びせた瞬間」
NEWSポストセブン
ドキュメンタリー映画『Screams Before Silence』でインタビューに応じるアミット(映画の公式インスタグラムより)
《55日間のハマス人質日記》囚われた女性が語る地獄の日々「生理の時期を毎日確認されて…」【音楽フェス襲撃から1年】
NEWSポストセブン
10月8日、美智子さまは「右大腿骨上部の骨折」の手術を受けられた(撮影/JMPA)
美智子さま「大腿骨の上部骨折」で手術 待ち受ける壮絶リハビリ、骨折前より歩行機能が低下する可能性も
女性セブン
東北道・佐野サービスエリアの現在とは
《前代未聞のストライキから5年》激変した東北道・佐野SA「取り壊された店舗」名物「佐野らーめん」の現在、当時の元従業員が明かした39日間の舞台裏
NEWSポストセブン
カニエ(左)とビアンカ・センソリ(右)(Getty Images)
「ほぼ丸出し」“過激ファッション”物議のビアンカ・センソリが「東京移住計画」ラッパーのカニエ・ウェストと銀座に出没、「街中ではやめてくれ」の指摘も
NEWSポストセブン