芸能

吉本・若手芸人の不満噴出「傍観者」から一転の“告発”

 

7月22日に会見を開いた吉本の岡本社長(撮影/木村圭司)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々を心理的に分析する。今回は、「闇営業」問題で揺れている吉本興業に注目。

 * * *
 芸人たちの闇営業問題に端を発した吉本興業の問題は、お家騒動にまで発展、所属する芸人たちの不満やら不安やらが噴出し続け、まだまだ収まる気配を見せていない。

 雨上がり決死隊の宮迫博之さんとロンドンブーツ1号2号の田村亮さんが開いた謝罪会見を受け、『スッキリ』(日本テレビ系)のMCをつとめる極楽とんぼの加藤浩次さんは、「経営側が変わらないなら、僕は退社します」と言い切ると、ダウンタウンの松本人志さんは『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、「大崎(洋・吉本興業会長)さんがいなくなったら僕も辞める」と発言。闇営業問題が吉本のガバナンス問題へと展開した。

 ところが、吉本興業・岡本昭彦社長の謝罪会見があまりにお粗末だったため、芸人たちがこの問題に参入し、SNSでつぶやいてみたり、番組で意見したりと忙しい。NON STYLEの石田明さんは「全員傷まみれ&信頼関係ぐちゃぐちゃ&タイムロス&恥部大放出でふりだしに戻る 大マイナスやん…」とツィートし、とろサーモンの久保田かずのぶさんも「血の通った発言を聞きたい」とコメントするなど、あちこちから批判が続出。岡本社長が会見で述べたギャラの配分についても、若手芸人らから反論が噴出した。

 気が付けばいつの間にやら、吉本興業に対する内部告発のような様相になっている。吉本のマネジメントに不平不満があっても、これまで言えなかった若手芸人たちが、ここにきて声を上げたのだ。

 吉本の中では、以前から「傍観者効果」に似た心理が若手芸人たちの心に生じていたのではないだろうか。傍観者効果とは援助すべき状況であるにも関わらず、周りに人がいると、誰かがやってくれるだろうと思い、自分では率先して行動を起こさないという心理的傾向のことを言う。援助と告発では状況が異なるが、会社に問題があると思っていても、自分からは意見せず行動せず、きっと誰かが一歩踏み出してくれるだろうと思っていたのではと考えると、傍観者効果が起きる心理とよく似ている。

関連記事

トピックス

『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《TOKIO・国分太一が無期限活動休止》「演者とスタッフは“独特の距離感”だった」関係者が明かす『鉄腕DASH』現場の“特殊な事情”
NEWSポストセブン
”アナウンサーらしくないアナウンサー“と評判
「笑顔でピッタリ腕を絡ませて…」元NMB48アイドルアナ・瀧山あかねと「BreakingDown」エース・細川一颯の“腕組み同棲愛”《直撃に「まさしくタイプです(笑)」》
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《スタッフに写真おねだりか》TOKIO・国分太一は「コンプライアンス上の問題行為が複数あった」…日本テレビに問い合わせた結果
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一
《日テレで緊急会見の意味は》TOKIO国分太一がコンプラ違反で活動休止へ 「番組降板」「副社長自らスキャンダル」の衝撃
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、今年秋の園遊会に“最速デビュー”の可能性 紀子さまの「露出を増やしたい」との思いも影響か
女性セブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン