芸能

田原俊彦 ツアー初日に「ジャニーさんがきっと見ている」

ライブで恩師への思いを口にした田原俊彦

「ジャニーさんが天国に召されて……きっと今日、見てくれているんじゃないかな」

 デビュー40周年を迎えた田原俊彦の全国ツアーが開幕した。初日の7月28日、群馬県みどり市の笠懸野文化ホール・パルのステージでは、序盤に衣装の一部がほどけるなどハプニングもあったが、舞台狭しとばかりに精力的に動き回った。田原は終盤のMCで、「まさか、(デビュー曲の)『哀愁でいと』を歌っている時、58歳になってもステージに立っているなんて、僕自身がいちばん想像できなかった」と話した後、上を見詰め、冒頭のように呟いた──。

 アイドルの寿命が短かった昭和の頃、ジャニー喜多川氏(7月9日逝去)のプロデュースによって、田原俊彦は歴史を塗り替えていった。

 昭和50年代前半、ジャニーズ事務所は低迷していた。それを救ったのが田原俊彦、近藤真彦、野村義男の3人だった。昭和54年10月開始の『3年B組金八先生』(TBS系)で生徒役に抜擢された彼らは、ドラマとともに人気が上昇。のちに、『たのきんトリオ』と呼ばれるようになる。

 先陣を切って、田原が昭和55年6月21日『哀愁でいと』でデビューした。バックダンサーのジャPAニーズとともに踊る同曲はオリコン史上初の初登場トップテン入りを果たし、当時の人気歌番組『ザ・ベストテン』(TBS系)ではジャニーズ事務所初の1位に輝いた。

 鮮烈なデビューを飾ったものの、行く末は全く見えなかった。アイドルは2年もヒットチャートに入れば大成功。20代中盤で“大人への脱皮”がしきりに求められ、10年先どころか、3か月先も想像できなかった。

 そんな中、ジャニー氏はディレクターの羽島亨氏、作家の宮下智氏とともに『ハッとして!Good』『キミに決定!』『NINJIN娘』など“田原俊彦にしか歌えない歌”を世に送り出し、ヒットを連発させていった。

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト