芸能

四代目三遊亭圓歌 鹿児島訛りを武器に変えた襲名披露

三遊亭圓歌の魅力は? イラスト/三遊亭兼好

 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、四代目三遊亭圓歌が襲名披露でみせた先代とは異なる魅力についてお届けする。

 * * *
 襲名には色々と面倒が付きものだが、先代が後継指名をしていると話が早い。『中沢家の人々』でお馴染みの三代目三遊亭圓歌は生前「圓歌の名は歌之介に継がせたい」と公言し、亡くなる前年(2016年)の落語協会の納会で柳亭市馬会長に改めて「四代目圓歌は弟子の歌之介に継がせたいので頼む」と言ったという。

 その遺志を受けて落語協会は昨年、三代目の一周忌のタイミングで歌之介の四代目圓歌襲名を正式決定。今年3月、晴れて襲名の運びとなった。この時期の襲名には「新元号に合わせて新しい圓歌を誕生させる」という意味もあったようだ。

 襲名披露興行はまず上野鈴本演芸場(3月下)、新宿末廣亭(4月上)、浅草演芸ホール(4月中)、池袋演芸場(4月下)、国立演芸場(5月中)と都内の寄席定席5軒を廻った後、全国25か所で行なわれる。6月22日に東京・有楽町のよみうりホールで開かれた「三遊亭歌之介改メ四代目三遊亭圓歌襲名披露興行」も、その全国ツアーの一環だ。

 この日の出演者は三遊亭小遊三、林家たい平、桃月庵白酒ら。落語芸術協会は6月27日より春風亭昇太が会長を務める新体制に切り替わったが、この時点では小遊三は芸協副会長兼会長代行。たい平は落語協会理事、白酒は出身が四代目と同じ鹿児島、それも隣町という縁がある。

関連記事

トピックス

自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
暑くなる前に行くバイクでツーリングは爽快なのだが(写真提供/イメージマート)
《猛暑の影響》旧車會が「ナイツー」するように 住民から出る不満「夜、寝てるとブンブン聞こえてくる」「エンジンかけっぱなしで眠れない」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日のなかベビーカーを押す海外生活》眞子さん、苦渋の決断の背景に“寂しい思いをしている”小室圭さん母・佳代さんの親心
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン