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独立狙う稀勢の里、「新弟子集め」の高い壁 嫁取りが成否左右

大相撲春場所で職務に奮闘する荒磯親方(写真/共同通信社)

 元横綱・稀勢の里の引退相撲が、先代師匠(元横綱・隆の里)の誕生日にあたる9月29日に予定されている。今年の初場所での引退発表後、すでに取得していた「荒磯」を襲名した。

「横綱在位12場所で36勝36敗97休の勝率5割。8場所連続休場など不名誉な記録が多いが、ガチンコ力士としてモンゴル人横綱に割って入った功績を評価する人は多い」(協会関係者)

 現在は田子ノ浦部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたっており、早い時期に独立して“荒磯部屋”を興すと見られている。

「普通、独立には引退から2年はかかるとされますが、田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)とそりが合わず、来春の独立を目指しているとされます。すでに秋葉原で物件を見つけたようです。都内で部屋を興すには土地・建物代として3億円は必要ですが、先代の師匠が力士に貯金を徹底させていたし、稀勢の里は横綱になって部屋ではなく個人についた新規のタニマチも多く、資金面の問題はなさそう」(同前)

 独立の成否の鍵となるのが、「新弟子集め」だ。近年、重要視されるのが埼玉栄や明徳義塾、鳥取城北といった相撲強豪校や日大など大学相撲部との人脈だという。

「日大出身の力士は日大OBの親方の部屋に集中し、近大、東農大など他の大学出身者も親方か部屋の先輩にOBがいるところに行くことが多いから、中卒叩き上げの稀勢の里は苦しい。

 対照的なのが白鵬で、現役ながら内弟子を4人も抱え、そのうちの1人に鳥取城北の相撲部総監督の息子で日大OBでもある石浦がいる。学閥人脈を確保している上に、小中学生の相撲大会『白鵬杯』を開催し、ジュニア世代の取り込みも万全。有望な新弟子を白鵬に持って行かれる場面も出てくるでしょう」(同前)

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