紀子さまが望まれるのは「悠仁天皇」だという(撮影/JMPA)
2004年、皇位継承に関する議論が進められた時、今上天皇の子供世代には、女子しかいなかった。「男系男子」のみにしか皇位継承権がないため、皇統の継承が危ぶまれる状態だ。だが、紀子さまが2004年に悠仁さまを出産されたことでそうした空気は一変。だが、変わったのは周囲だけではなかった。
「紀子さまは “将来の天皇の母”という強い意識を抱くようになられたのでしょう。悠仁さまのことを『(上皇上皇后)両陛下からお預かりした大切な命』と繰り返され、将来の天皇として立派に育て上げるために奔走してこられました」(別の宮内庁関係者)
近頃は秋篠宮さまもまた、“将来の天皇の父”としての意思表明とも受け取れる発言をされた。朝日新聞が4月21日、《退位「一代限り」への問い》と題した記事を掲載。秋篠宮さまは周囲に「兄が80才の時、私は70代半ば。それからは(即位)できないです」と、自身の皇位継承について語ったという。実際、過去には周囲に「自分のことよりも早く悠仁に継がせたい」と漏らされたことがあったと報じられたこともある。
「そうしたご夫妻の思いと、皇位継承順位を維持し、男系男子を貫きたい安倍官邸の思惑は、図らずも一致します。まるで、女性天皇実現を阻止したい安倍官邸と、悠仁天皇の誕生を悲願とする紀子さまが歩み寄ったようにも感じられます」(皇室ジャーナリスト)
それが、経産省出身の職員の受け入れにつながったのだろうか。
「職員人事は、宮内庁の発案とされています。しかし、秋篠宮家の側近に関する人事ですから、ご夫妻にお伺いを立て、了承を得ていなければ実現するわけがない」(前出・皇室ジャーナリスト)
※女性セブン2019年8月22・29日号