皇室との関係が問題に(写真/時事通信フォト)
◆ご一家の海外訪問が増える前に
秋篠宮は皇嗣となったいまも、国内外への訪問に際して、天皇や皇太子が利用する政府専用機でなく、これまでと同様に「民間機」を利用している。しかし、「それがトラブルを招きかねない」(前出・皇室記者)という懸念もある。
御代替わり後の今年6月、秋篠宮ご夫妻がポーランドとフィンランドを訪問された際にも政府専用機ではなく、民間機を利用した。
「この時、飛行機の到着が遅れて、その後の予定時間がずれることが2度もありました。政府専用機であれば定時運行のためにあらゆる手段を尽くしますが、民間機ではそうはいかない。招待される側が歓迎行事を準備する相手国を待たせるのは、外交儀礼を失することになってしまう。秋篠宮ご一家が、今後の海外訪問でも殿下の方針を優先されれば、同様の事態が再び起こりかねません」(同前)
秋篠宮家の次女・佳子内親王は9月15日から25日までオーストリアとハンガリーを訪問する。日本との国交樹立150周年を祝し、両国政府から招待を受けた重要な行事である。
また10月の「即位礼」が終われば、秋篠宮は天皇を支える立場として海外訪問する機会も増える。皇室ジャーナリストの神田秀一氏が指摘する。
「今後は秋篠宮ご夫妻や子さま、佳子さまだけでなく、将来の天皇たる悠仁さまが知見を広めるため海外を訪問したり、留学されることもあり得ます。その時、相手国と事前折衝するのは外務省の役割のはず。外国での無用なトラブルを避けるためにも秋篠宮家と外務省はこじれた関係を見直し、国際親善のために手を取り合うべきです」
円滑な皇室外交のためにも関係改善は急務だ。
※週刊ポスト2019年9月13日号