わかりやすい例でいえば、世界ランク上位10人のうち4人を韓国人選手が占める女子ゴルフだ。「ランク15位以内なら同一国から最大4人が五輪出場可能」という規程があるため、世界1位のコ・ジンヨンら韓国選手による東京五輪の表彰台独占も十分にあり得るわけだが、「ボイコットとなれば、一気にメダル候補が4人いなくなり、世界9位の畑岡奈紗、13位の渋野日向子らの表彰台の可能性が高まってくる」(同前)という構図である。
もちろん、選手もファンもそんな事態は望んでいない。怒りに任せたボイコットは何より、韓国のためにならないのである。
※週刊ポスト2019年9月13日号