一方、自民党若手議員はこんな言い方をする。
「安倍内閣が男女共同参画を最重要課題としている以上、進次郎さんの宣言に表立って反論できる人はいないでしょう。これは決して“閣僚ポスト”を投げているわけではないはず。政府としても“閣僚が育休”のほうがインパクトが大きいし、国民に対して強いメッセージになる。このやり方は若手議員のアピール手段として参考になる。パフォーマンス上手の進次郎さんらしいやり方だと思う」
政治家として出世を目指す上で、近道なのか遠回りなのか──控え目に賛否を口にする同僚議員の目には、進次郎氏が“リトマス試験紙”に見えているのかもしれない。
※週刊ポスト2019年9月20・27日号