──意外と客観的なんですね。
前澤:そうですね。そりゃやっぱり嫌われたくないんですよ。なるべくはね。だって生きづらくなるじゃないですか。嫌われたら。
──そんなに嫌われるようなことはやってないはずの人なのに、なんでこうなってるんだろうなって思いながら見てます。
前澤:そうなんですよ! ぜんぜん嫌われるようなことはやってないつもりなんですけどね。
──ホリエモン(堀江貴文氏)とかならわかるじゃないですか。嫌われてもいいやっていう腹のくくり方でやってる人で。
前澤:そうですよね、僕はあんな大胆に言ったりやったりできないですよ、これでも嫌われたくないですから。
──ダハハハハ! かなり気遣いが見え隠れするので。
前澤:ホントに! 会うと「意外と謙虚なんですね」とか、言われるんですよ。「メディアが作り上げたイメージと実態はぜんぜん違うんですね、思ったより小柄ですし」みたいな、「それは関係なくないですか?」っていう(笑)。
──どうしても日本は「お金がある人間はある程度叩いてもいい」みたいな空気があるじゃないですか。
前澤:そう、無条件で。
──で、そういう人がちょっと失敗っぽいことをした瞬間に。
前澤:「ざまあみろ!」と。ホント、お金を持てば持つほど、世の中の人は、いいなと思ってるんでしょうけど、持てば持つほど嫌なことだって増えますよ。だから神さまは見てるんだなと。ただただお金を持たせてはくれないんだな、と(笑)。持ったら持ったで、それなりに大変なんだなっていう。どこかで見てますよね。ただ、楽しいか楽しくないかでいったらもちろん楽しくやってますよ。