植物に囲まれた環境にいる女性は、そうでない場合に比べて死亡率が12%下がるというデータもある。観葉植物を家に置いたり、花を飾ったりすることも有効だろう。

「自分が水辺や森の中にいるという気持ちになることが重要です。その中で腹式呼吸を行えば、よりリラックス状態になり、病気の大きな原因であるストレスを減らすことができます」(石原さん)

 動物を飼える住環境であれば、イチオシは犬だ。秋津医院院長の秋津壽男さんはその理由を犬とスキンシップした際に出る“幸せホルモン”にあると分析する。

「『オキシトシン』と呼ばれる成分です。このホルモンが分泌されると、ストレスが緩和され、多幸感が得られるといわれています。実際、末期がん患者や小児がん患者の治療においても、“セラピードッグ”としてゴールデンレトリバーとの触れ合いが治療に取り入れられています」

 猫派の人からは「猫だっていいじゃないか」という声が聞こえてきそうだが、前回の特集でも紹介したように猫を飼っている女性は肺がんによる死亡リスクが2.85倍も高いという衝撃的なデータが存在する。猫の細かい毛を吸引することで、気管支や肺の中で慢性的な炎症を起こしやすいというのが理由だと推測されている。

※女性セブン2019年10月17日号

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