この中で、4つの順位を的中させた評論家が2人いる。柴原洋(ソフトバンク)は3~6位までをピタリと当てた。外れたのは1位・ソフトバンク、2位・西武。楽天と日本ハムの順位を2つとも的中させたのは、評論家75人の中で柴原だけだった。
もう一人は、高木豊(日本ハム)。西武の優勝を当て、外れたのは3位・日本ハム、5位・楽天だった。
3つ的中は1位・西武、2位・ソフトバンク、6位・オリックス予想の黒江透修(巨人)、2位・ソフトバンク、3位・楽天、6位・オリックス予想の岡田彰布(オリックス)の2人のみ。
2つ的中は19人、1つ的中は 23人。ゼロ的中はセ・リーグよりも10人多い29人にも上った。66人がソフトバンクを優勝に予想したためだろう。評論家75人の平均的中率は1.0だった。
菊池雄星がメジャーリーグへ行き、浅村栄斗がFAで楽天に移籍。投打の主軸を失った西武を優勝候補にしたのは高木、黒江、真中満(ヤクルト)の3人だけ。4位に16人、5位に3人というBクラス予想もあった中で、西武は見事に連覇を達成した。
●文/岡野誠:ライター・データ分析家・芸能研究家。研究分野は松木安太郎、生島ヒロシ、プロ野球選手名鑑など。著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)が話題。同書は『ザ・ベストテン』(TBS系)の詳細データや田原俊彦の1982年、88年の全出演番組を視聴率やテレビ欄の文言などとともに記載しており、巻末資料を読むだけでも1980年代の芸能界が甦る。