新聞やニュース番組でよく見聞きする言葉。街中で目にする看板の文字。ふだん、あまり深く考えずにわかったつもりでいることが多いかもしれません。でも、実はそこに“違い”があるんです。正しい用語・言葉の意味を調べた。
◆病院とクリニック
厚生労働省は9月26日、診療実績の乏しい公立病院に、病院の再編や縮小を示唆するかのように、全国424か所の病院名を発表した。医療財政の圧迫を解消することが目的とされるが、土地面積に反して病院数の少ない地方などでは批判の声が上がっている。
では、今回リストに挙がった「病院」と、街中でもよく見かける「クリニック・診療所」の違いは? 厚生労働省・医政局総務課に聞いた。
「『医療法第一条の五』によって定められているのですが、『病院』とは、医師又は歯科医師が、公衆又は特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所であって、20人以上の患者を入院させるための施設を有するものとされています。わかりやすく言えば、ベッド数が20床以上あるということ。19床以下は『クリニック・診療所』となります」
ちなみに、全国にある「病院」の数は約8316軒。そのほかの「クリニック・診療所」は10万2471軒。歯科診療所は6万8506軒だ。
◆幼稚園と保育園