スポーツ

宮里藍、澤穂希、潮田玲子 女性アスリート達のライバルは今

宮里藍(右)と諸見里しのぶ(時事通信フォト)

 今年のドラフトでは、高校野球を沸かせた2人のライバル、佐々木朗希(大船渡)と奥川恭伸(星稜)に注目が集まった。スポーツ界の歴史はこのように、ライバルとして並び称された「ふたり」が何組もいた。しかし、勝負の世界では、その後のキャリアの中で明暗が分かれることもある。あの日輝いた「もうひとり」のその後──。

 2010年に世界ランク1位になったプロゴルファーの宮里藍。彼女を脅かす存在として注目されたのが、同じ沖縄出身で1歳年下の諸見里しのぶだった。国内ツアー優勝は9回。メジャー大会も3度制している。2009年には横峯さくらと熾烈な賞金女王争いを繰り広げた。

「諸見里の才能は、宮里以上とも言われました。14歳の時にはそれまで宮里がもっていた国内女子ツアー最年少予選通過記録を4か月更新。そのスイングの美しさは女子ゴルフ界随一とも呼ばれた」(ゴルフ誌記者)

 宮里は2017年に現役を引退したが、諸見里は現在もツアーに参戦している。

「2014年頃から完治不能と言われる肋軟骨痛に悩まされ、痛みと闘う日々が続いています。今年は8試合に出場したものの、予選通過はゼロ。10年間優勝から遠ざかり、メディア露出もほとんどなくなったが、本人は諦めていない。来年もツアー参戦の意向を示しています」(ツアー関係者)

 2011年の女子サッカー・ワールドカップで優勝した「なでしこジャパン」を牽引したのが、澤穂希と宮間あやだ。ボランチの澤と、司令塔の宮間の抜群のコンビネーションが世界の強豪を撃破する原動力となった。

「キャプテンの澤が同年のFIFAバロンドール(最優秀選手賞)を獲ったことで目立たないが、あのときの日本代表は澤ではなく宮間のチーム。世界屈指のキックの正確さとボールコントロールでチームを統率していた」(サッカージャーナリスト)

 W杯後、なでしこの主将は澤から宮間に引き継がれた。宮間はその後、代表のエースとして活躍したが、2016年に湯郷Belleを退団した。現在は新聞でのコラム執筆や講演会活動でサッカーに関わっている。

関連記事

トピックス

2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン
秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が行われた(2025年9月6日、写真/宮内庁提供)
《凜々しきお姿》成年式に臨まれた悠仁さま 筑波大では「やどかり祭」でご友人とベビーカステラを販売、自転車で構内を移動する充実したキャンパスライフ
NEWSポストセブン
中途採用応募者が急に増えて担当者は困惑(写真提供/イメージマート)
《SNSの偽情報で実害》中途採用に「条件満たさない」応募者が激増した企業、勝手にFラン認定された大学は「少子化の中、学生に来てもらう努力を踏み躙られた」
NEWSポストセブン
趣里(左)の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊(右=Getty Images)
趣里の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊、父と娘の“絶妙な距離感” 周囲が気を揉む水谷監督映画での「初共演」への影響
週刊ポスト
日本復帰2戦目で初勝利を挙げたDeNAの藤浪晋太郎(時事通信フォト)
横浜DeNA・藤浪晋太郎を大事な局面で起用する三浦大輔監督のしたたかな戦略 相手ファンからブーイングを受ける“ヒール”がCSの行方を左右する
週刊ポスト
宮路拓馬・外務副大臣に“高額支出”の謎(時事通信フォト)
【スクープ】“石破首相の側近”宮路拓馬・外務副大臣が3年間で「地球24週分のガソリン代」を政治資金から支出 事務所は「政治活動にかかる経費」と主張
週刊ポスト
15人の大家族「うるしやま家」(公式HPより)
《ビッグダディと何が違う?》フジが深夜23時に“大家族モノ”を異例の6週連続放送 今、15人大家族「うるしやま家」が人気の背景 
NEWSポストセブン
自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
高校ゴルフ界の名門・沖学園(福岡県博多区)の男子寮で起きた寮長による寮生らへの暴力行為が明らかになった(左上・HPより)
《お前ら今日中に殺すからな》ゴルフの名門・沖学園「解雇寮長の暴力事案」被害生徒の保護者らが告発、写真に残された“蹴り、殴打、首絞め”の傷跡と「仕置き部屋」の存在
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン