「突如養女として名乗りをあげた小田さんは、葬儀を終えるまで健さんの死を遺族に伝えず、分骨も許さなかった。養女は遺骨は散骨したと言いますが、その場所がどこなのか、墓の有無さえ遺族は知らされていないまま。
彼女はさらに健さんの愛車やクルーザーなどの“遺産”を次々に処分し、都内の豪邸を取り壊して自分名義の家を建て直しました。
生涯収入が100億円を超える健さんの遺産はおよそ40億円といわれ、それを養女が相続した。ほかの遺族は養女の行動に憤りを覚えているが、連絡が取れないため泣き寝入りだそうです」(前出・テレビ局関係者)
発売された著書には、健さんが亡くなった後のことはほとんど書かれていない。遺産の行方や遺族との関係、遺骨の散骨場所など、謎の養女として彼女が注目されることになった“その後”は明かされていないのである。
謎は拭えないままの小田さんだが、彼女の思惑についてこんな声も聞こえる。
「健さんは鎌倉(神奈川)に江利さんとの間の水子の墓を建てていましたが、養女はそれを更地にした。同じく取り壊した豪邸も、健さんが江利さんと過ごした場所だった。外形的には、“健さんと前妻の思い出”を破壊したようにも見えます。
彼女の著書の紹介文には《高倉健が“最後に愛した女性”》とあります。その健さんのためにこれまでずっと姿を隠してきた彼女は、健さんの死後もその愛を独占したいという思いで、今も行動をしているのかもしれません」(前出・芸能関係者)
小田さんは、今回のメディア出演に際し、健さんの死後に誰にも相談せず自宅を建て替えたり遺品を処分した理由を問われると、「高倉の遺志なので」という返答に終始している。
本誌・女性セブンは、小田さんが代表を務める「高倉プロモーション」に、このタイミングでの出版に至った経緯や、ほかの遺族と連絡を取らない理由などについてあらためて聞いたが期日までに回答を得られなかった。
五周忌を前に、鎮魂のはずの書籍の波紋は広がるばかりだ。
※女性セブン2019年11月21日号