出演者について「いい顔してたよね」と佐藤は語っていた

 彼自身、小学4年生の学芸会で「俳優になる」と心に決め、“芝居”というジャンルに愛を注ぎ続けてきた。

 だからこそ、愛するジャンルのために必死で闘う参加者を、全身全霊で応援するのだ。

 初回放送からまもなく2年。レギュラー放送になってから1年が経った。次回の収録では、これまでにやったことがない企画が予定されているという。

「他の番組ではADやってる若いヤツが企画、演出して、MCなんてやったことがない俳優がMCやってる番組ですから、内容も安住しないでどんどん進化すればいいと思います。え? ぼく? ぼくはもう進化しませんよ。千葉からの唯一のダメ出しは『番組に慣れるな』ですから(笑い)」

 長時間に及ぶ収録と、その後の本誌インタビュー。疲れているはずなのに佐藤は嬉しそうに、「これから飲みに行くんですよ。ワルシャワで上映した監督作の出演者たちと」と足取りも軽く出ていった。愛する作品を共に作った、愛する仲間に会うために。

【プロフィール】
佐藤二朗/さとう・じろう。1969年5月7日生まれ。愛知県出身。1996年、演劇ユニット「ちからわざ」を旗揚げ。全公演で作・出演を務める。2000年『ブラック・ジャックII』でドラマ出演し、以来数多くのドラマ、映画に出演。自身2作目となる脚本・監督映画『はるヲうるひと』が、2020年公開予定。

◆撮影/田中智久

※女性セブン2019年11月21日号

収録の休憩中はケータリングのメニューを真剣な表情で吟味

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