『ゴッドファーザーPART II』(1974年・5位)でドン・コルレオーネの若かりし頃を演じたロバート・デ・ニーロは以降、マフィア映画の傑作に立て続けに出演。伝説のマフィア、アル・カポネ摘発に乗り出した捜査官4人の戦いを描いた『アンタッチャブル』(1987年・2位)、ユダヤ系ギャングの半世紀に及ぶ友情と裏切りを描いた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年・3位)などがランクインしている。
高倉健と松田優作が出演して話題になった『ブラック・レイン』(1989年)は4位。
「松田優作が演じたヤクザの狂気に満ちた暴力性はすごかった」(48歳会社員)
『仁義なき戦い』以降、海外のマフィア映画の方が日本から影響を受けるようになったと秋本氏は指摘する。
「『パルプ・フィクション』(1994年・8位)などで知られるクエンティン・タランティーノ監督が、『仁義なき戦い』や深作欣二監督の影響を受けているのは有名な話。彼はインタビューでも『ジンギ』というワードをよく使います」
ヤクザ映画とマフィア映画。両者は互いに刺激を受けながら、進化を続けている。高倉の主演作『三代目襲名』で脚本を務めた高田宏治氏が語る。