「リラさんは2007年にお店を閉めましたが、その後も料理本を出版するなど、料理への思い入れが強く、それだけにエリカもお母さんに再びお店を出させてあげたかった。
でも、今のエリカの収入ならすぐにでもお店を出すことはできたはず。それができないことに私たちは疑問を感じていました。“直樹を支えるために、多額のお金を貢いでいたんじゃないか”と言う人もいました」(前出・親友)
実際、横川と別れるように忠告した友人もいるそうで、沢尻自身も横川との関係に疑問を持ち始めていたという。
「エリカは今年に入ってから、直樹と距離を置き始め、一度は別れたんです。そして、夏頃からつきあい始めたのが、都内で飲食店を複数経営しているAさんでした。Aさんは、エリカの歴代彼氏とはまったく違うタイプ。明るくまじめで、能弁ではないけれど優しい。今までのエリカだったら絶対に選ばないような男性なんです。Aさんとつきあい始めた頃から、“エリカは変わろうとしているんだな”と感じました。彼女自身も“結婚するならAのような人だよね”と言ってましたから」(前出・親友)
しかし、安心感と刺激、相反する2つのものを求め、沢尻の心は揺れ動いていた。
「9月頃には、“Aはいい人なんだけど、刺激的じゃないんだよね”と言っていたんです。そして、11月に入ってから再び直樹と連絡を取るようになりました。Aさんとは別れていたのかはっきりしませんが、少なくとも逮捕の日は連絡を取り合っていたようです。Aさんは、エリカに“直樹に誘われても『W』には行くな”と忠告していたそうです」(前出・親友)
穏やかに包み込んでくれる男よりも、いつも強気で自分にも強さを与えてくれそうな男に惹かれる。そこに、彼女の弱さが見え隠れする。
そんな沢尻の一面を表すエピソードがある。2007年、映画の舞台挨拶で、司会者の質問に不機嫌な態度で「別に…」と答え、大バッシングを浴びた時のことだ。
「あの騒動の夜、エリカはある俳優さんを呼び出しました。レストランにノーメイクでやってきた彼女は、『やっちゃった。なんであんな態度を取ったんだろう』と泣きじゃくっていたそうです。
もともと彼女は純粋で、ストレートにものを言うため、周囲に誤解されやすいところがあります。何気ない言動が誤解され、周囲の人から腫れ物に触るような扱いを受けることが増え、“本当はそんな人間じゃないのに”とよくこぼしていました。そして、本来の自分とかけ離れた人物像が出来上がっていくことに耐えられなくて、あの日、舞台上で爆発してしまったんです。エリカはガラスのようにもろい心の持ち主。だからこそ、人につけ込まれてしまうことが何度もありました」(前出・親友)
彼女の弱さを悪用した“黒幕”がいるとしたら、沢尻と同罪だろう。
※女性セブン2019年12月19日号