「仰向けに倒れていた人に、男が突っかかりながら何度も銃撃していました。横にもう一人男性が立ち尽くしていた。犯人が車で出屋敷駅の方面に逃走したあとも、そのまま立っていた。パトカーが来ると、警察官と一緒に車に乗って去って行きました」(別の目撃者)
規制線が解除された後、改めて現場を訪れた。自動小銃の銃弾がアスファルトを深く削って弾痕が残っていた。誰が置いたのだろう、傍らには花束もあった。
全国各地で抗争事件が頻発すれば、尼崎市民と同様に、周辺住民は怯えながら暮らすこととなる。
●文/鈴木智彦(フリーライター)
※週刊ポスト2019年12月20・27日号