ライフ

初心者でも簡単、「おせち」手料理の作り方

今年のおせちは手作りに挑戦

 正月のおせちはデパ地下やお取り寄せに頼りきりの皆さん。今年の年末こそ自ら台所に立ち、自分の手料理で新年を祝ってみてはいかがだろうか。身近にある食材で誰でも作りやすいおせち料理を提案しているレシピ・料理制作の櫻糀子(さくら・こうこ)氏に、初心者でも簡単に作れるおせち手料理とレシピについて聞いた。

「おせち料理を家庭で作るのは難しくて大変と思われがちですが、実は簡単に美味しく作ることができます。おせちのルールは意外とシンプル。祝い肴が入れば、正月の本式の祝い料理「おせち」になるのです。

 祝い肴とは『無病息災』『子孫繁栄』『五穀豊穣』の3つの願いが込められた料理のことです。関東では『黒豆』『数の子』『田作り』を指し、『祝い肴3種』とも呼ばれます。関西では、田作りの代わりに、地中に根を張ることから家の基礎の盤石さを願う『たたきごぼう』を作り、3種とします。これらを基本に、あとは好きな料理を作って加えればよいのです。

 おせち料理には作る楽しさもあり、正月を迎える気分を盛り上げてくれます。黒豆は前日から下準備が必要ですが、今回は短時間で簡単に華やかに仕上がるレシピを紹介しました。ご自宅に重箱がなければ、大皿に少しずつ盛り付けるのもおすすめです。

 試しに一品だけ作ってもよいと思います。今年は自分で作るおせちで新年を迎えてはいかがでしょうか」

 以下、家庭で作れるおせち料理のレシピを紹介しよう。

【レシピのルール】
 計量単位は、小さじ1=5ml、大さじ1=15ml、1カップ=200ml。材料表にある()内の人数は、でき上がりのおおよその分量。少量では作りにくい料理などは(作りやすい分量)と表記。「適宜」は、好みで入れなくてもよい、という意味。

 特に表記がない場合、しょうゆは濃口しょうゆ、砂糖は上白糖、酒は日本酒、みりんは本みりんを使用。出汁は、昆布とかつお削り節でとったもの。市販品でも可。野菜類は、特に記載がない場合は、洗う、皮をむくなどの作業を済ませている。フライパンは原則として、フッ素樹脂加工のものを使用。酢水は、水2カップ+1/2につき酢小さじ1の割合を目安とする。

●数の子の出汁漬け

二親(にしん)のように子だくさん、子孫繁栄を願う

【材料(作りやすい分量)】
・塩数の子…中6~7本
・漬け汁:出汁…2カップ、酒…1/4カップ、薄口しょうゆ…小さじ2~3、削り節…1カップ

【作り方】
(1)塩数の子は表示通りに塩抜きし、表面の薄皮をペーパータオルで取り除く。

ひと手間が味を良くする

(2)漬け汁調味料をひと煮立ちさせ、冷まして保存容器に入れ、(1)を浸す。数の子の上にペーパータオルで包んだ削り節をのせる。
(3)容器に蓋をして冷蔵庫で半日以上おく。食べる時に好みで削り節を天盛りにする。

関連キーワード

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン