◆日大系、東海大系の付属校の中での狙い目は?
次に、11月の首都圏模試から日大系、東海大系などの志望動向を見てみましょう。やはり第1回入試に注目してみます。
男子で前年より大きく増えている学校としては、都内では芝浦工業大附属(1)、日本大学豊山(1)、日大二(1)、東洋大京北(1)、明治学院(1)、日大三(1)などがあります。千葉では千葉日大一(1)、東海大浦安A、埼玉では獨協埼玉(1)など。これらは確実に難しくなるとみていいでしょう。
逆にここに挙がらなかった学校、日大系では日大一、目黒日大、日本大学、日大藤沢、東海大系では東海大相模、東海大高輪台が狙い目になりそうです。その他では強いて挙げると成蹊(1)、成城学園(1)でしょうか。
女子の動向も見てみましょう。女子大の付属はほとんどの学校が他大学進学者が多い「半付属校」になっています。そうした中で併設大学進学者が多い女子美術大附属(1)、昭和女子大附属昭和(1)、日本女子大附属(1)、和洋国府台女子(1)が軒並み増えていることが2020年度入試の特徴です。女子大からの就職状況が良好になっていることが影響しているのかもしれません。実際、最近の中学校の学校説明会では大学の就職状況について触れたりしています。
そうした中で唯一狙い目になりそうなのが埼玉の大妻嵐山。英語1科、算数1科以外にもプログラミング入試、ストーリーテリング入試など多彩な入試を行っているので、お子さんに合ったスタイルで受験可能です。
共学大学の付属では、都内では男子同様日大二(1)、東洋大京北(1)、明治学院(1)は増えています。男子は増えていても女子は減っていて狙い目になりそうなのが日大三(1)。この他、日本大学豊山女子(1)が難化しそうです。