女子高からの合格者が多い慶應大学(三田キャンパス/時事通信フォト)

慶應大学系の中学は志望者減でも最難関(時事通信フォト)

 一方、女子ですが、早稲田系、慶應系では早稲田実業が横ばい、慶應中等部が減と、最難関だけに志望者数的には頭打ちです。が、易しくなることは期待できないでしょう。

 特筆すべきは、学習院女子が2月1日も3日も減らしていることです。愛子様も卒業され、皇室とのご縁が切れることが影響しているのかもしれません。明大明治は2月2日は増えていますが3日は減っています。じつは女子でも青山学院の移動が影響しています。

 その青山学院は、女子は慶應中等部、学習院女子B、明大明治(2)、法政大学(2)などと重なりながらも増えています。そのほか東洋英和女学院B、横浜共立学園Bなどとも重なっているにもかかわらず人気です。要注意と言えるでしょう。

 立教系は立教女学院、香蘭女学校ともに増えていて、特に香蘭女学校は難化しそうです。中央系、法政系は前出の男子でも述べたように中央大附(1)、法政大学が(1・2)が横ばい、中央大附横浜(1)、法政大第二(1)が増えています。神奈川は都内と比べると付属校の数が少ないだけに受験生がこれらの中学に集中して難化しそうです。強いて言えば青山学院横浜英和が狙い目でしょうか。

 難関大学の付属校は付属校志向の強かった2019年度入試でも、早稲田、慶応湘南藤沢、明大明治など難度の高い学校はかなり志願者数を減らしていました。2020年度入試で男女別に狙い目校を整理してみても、男子では早稲田実業、慶應中等部、青山学院が若干“広き門”になりそうですが、女子は狙い目になりそうなところは学習院女子以外見当たりません。

 その他ではこのところ急速に難化してきた青山学院横浜英和の難化が止まってきていますので、チャレンジする手はありそうです。Bは2日午後、Cは3日午後なので、チャレンジしやすいと思います。

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