で、早速「ユーチューバーを名乗る若造ども(この時点でもう上目線)が、一体全体どうやって儲けているのか?」を聞きました。
ま、簡単に言うとですね、ユーチューブ上に動画をアップして、そこにCMが付くと広告料が入ってくると。テレビと一緒ですね。テレビ局が作った番組の合間にCMを流すことでテレビ局に広告料が入ってくる。構造は同じです。ユーチューバーの場合、それを個人(もしくは数人のグループ)でやっているということですよ。
「へえー、いいじゃない! 僕らはテレビ局の人間だから自分が作った番組なのに広告料は会社に入っちゃうけど(だから給料もらえてんだろ!)、ユーチューバーの場合、自分に入ってくるんだもんね。丸儲けじゃん!」
「そういうことです」
「いいなぁー! じゃぁさ、実際にね、僕らが作った動画に一本CMが入りました、そしたらおいくらぐらい広告料もらえるわけ?」
「えーまぁいろいろですけど、だいたい0.1円とか0.2円とかって言われてますね」
「ふーん0.1円かぁ……ん? ちょっと待って……てことは1万回再生された動画で広告料は1000円てこと?」
「CMが一本しか入ってない動画だったらそうなりますね」
「え? 100万回再生の動画なんてめったにないじゃん?」
「かなり難しいですよね」
「それでも収入は10万円ってこと?」
「ですね」
「ウッソぉー!」
「サラリーマンがユーチューバーでちょい儲け」という僕らの邪心はあっけなく崩れ去りました。とはいえ地道にユーチューバーを続けて10か月、トータル140本ほどの動画を上げ、チャンネル登録者数は28万人。スタートとしては上出来だそうですが、実際のところ動画を作るための経費と若きスタッフの人件費で精一杯。僕らにはまだほとんど収入はありません。