国内

五輪予算の不可解な使途 錦帯橋ライトアップに500万円も

会計検査院が公表した「五連関連支出」の一部

 その文化プログラムとして、横浜市「アートによる地域再生まちづくり事業」、鳥取県「東京五輪に向けた障がい者の芸術文化活動推進知事連盟事業」などと並んで選ばれたが、山口県岩国市で毎年11月に行なわれる「錦帯橋芸術祭」で、500万円の補助金が下りた。1673年に建てられた、長さ200mを誇る錦帯橋を篝火で照らすイベントだが、五輪との直接の関係性は見出しにくい。

 しかし、この場合も根拠になっているのは、五輪の基本方針である。

〈大会はスポーツの祭典のみならず文化の祭典でもある。(中略)文化プログラムの推進も含め、こうした多様な文化を通じて日本全国で大会の開催に向けた機運を醸成し、東京におけるショーウィンドウ機能を活用しつつ、日本文化の魅力を世界に発信するとともに、地方創生、地域活性化につなげる〉

 とにかく日本文化の魅力を地方から発信できるなら何でもいい、ということらしい。

●ふくば・ひとみ/1976年、広島県生まれ。同志社大学卒業、同大学院総合政策科学研究科博士課程前期修了。政策シンクタンクのスタッフ、経済誌の編集者を経てフリーに。『国家のシロアリ 復興予算流用の真相』で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。

※週刊ポスト2020年1月17・24日号

関連記事

トピックス