小柳ルミ子さんとボーク重子さんが対談

ルミ子:そうですね。パッションが子どもにとって長い人生を生きていくエンジンになるのは間違いないでしょうけれど、60代以上のシニアにとっても、パッションがあるのとないのでは、人生の豊かさに大きな差があると思います。英会話の勉強、ダンスのレッスン、スポーツ、映画鑑賞、食べ歩き、あるいは何かのボランティアでも何でもいい。私にとってはサッカーですが、そのかたにとって大好きなものならなんでもいいと思うんです。パッションがあれば、人とのつながり、コミュニティ、社会とのつながりが必ず広がっていきます。年代を超えてのコミュニケーションも増えますから、楽しいですよ! そうなっていくと心がとても前向きになりますから、体も健康になると思います。

重子:そうなんです! 私の夫は70代ですが、バレエにパッションを持っていて、地元のバレエ団のため、今も元気にさまざまな活動をしています。(以下、後編)

●撮影/浅野剛

【PROFILE】
●小柳ルミ子(こやなぎ・るみこ)/福岡県出身。宝塚音楽学校を主席で卒業し、NHK連続テレビ小説「虹」で女優デビュー。1971年「わたしの城下町」で歌手デビュー、この曲が160万枚の大ヒットとなり、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。1993年「誘拐報道」で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、1984年「白蛇抄」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞。以来、豊かな歌唱力と確かな演技力で、テレビ・映画・舞台にと活躍している。現在は、サッカーを年間約2000試合観戦し、本も出版している(『パスコースがない?じゃあ、つくればいい。』東京書籍刊)。

●ボーク重子(ぼーく・しげこ)/福島県出身。米。ワシントンDC在住のライフコーチ。ロンドンのサザビーズ・インスティテュート・オブ・アートで現代美術史の修士号を取得後、渡米。2004年、アジア現代アートギャラリーをオープン、2006年、ワシントニアン誌上でオバマ前大統領(当時は上院議員)と共に「ワシントンの美しい25人」のひとりとして紹介される。また、一人娘・スカイは2017年、「全米最優秀女子高生」コンテストで優勝、日米のメディアに取りあげられた。最新刊『「パッション」の見つけ方 「人生100年ずっと幸せ」の最強ルール』が話題。

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