翌2003年に雅子さまは体調を崩され、そのまま療養生活に入られた。
それから約15年。雅子さまのお立場は、皇太子妃から皇后へと変わり、目覚ましい活躍を見せられている。
「たしかに雅子さまは、会見に困惑されるお気持ちやトラウマを持たれているかもしれません。しかし、今の国民は雅子さまを応援しようという雰囲気一色で、それも公務での国民とのふれあいやパレードなどを通じて雅子さまも感じていらっしゃるはずです。
たとえそれがひとことふたことでも、雅子さまが直接国民に語りかける機会を持たれることがとても重要であることは、雅子さまがおわかりでないはずがありません。
雅子さまは『新年祝賀の儀』『歌会始の儀』など今年に入ってからも重要な行事をこなされ、堂々としたお姿を見せてこられました。療養中でも、皇太子妃時代から並大抵でないご覚悟を持って生きてこられたわけですから、雅子さまがそこまで会見を拒否されるとは考えづらいのです」(皇室ジャーナリスト)
しかし、いざ雅子さまが意を決して17年ぶりの会見に臨もうとされても、宮内庁が動かないことには実現しない。
「皇太子妃の時代から側近たちは長い間、療養中の雅子さまをいかに支えるかを腐心してきたので、慎重になっていることは理解できます。しかし、慎重になりすぎては、逆に国民との距離が広がりかねません。それは、雅子さま自身のためにならないでしょう。
何度となくある会見の機会をすべて失してしまうのならば、“雅子さまは会見が嫌いなのか”と声が上がりかねません。療養中であることはわかっていても、批判に転じてしまう可能性もあります」(前出・皇室ジャーナリスト)