現在までに全国紙報道ベースで公表されている、感染者が受診(院内感染含む)、入院した全国の病院を表にまとめた(3月11日時点)。
医師のなかにも病院名の公表を求める声がある。国際医療福祉大学大学院教授(公衆衛生学専攻)の武藤正樹医師が語る。
「議論があるのは分かりますが、感染予防を徹底するという観点から言えば、やはり病院名は公表すべきだと考えています。知らずに訪れた病院で患者が院内感染する可能性は誰にも捨てきれない。それで病棟閉鎖となれば、さらに多くの患者が行き場をなくしてしまう。
これまでに公表されたライブハウスなどの施設にも風評被害はあったでしょう。病院だけが特別ではない。市民の健康を守るという本来の目的に立ち返るのなら、むしろ病院側が自ら公表したほうがいいと考えます」
※週刊ポスト2020年3月27日号