当たり前が当たり前でなくなり、先の見えない日々が続くなかでも、心の持ち方と行動によって、危機をチャンスに変えられるはずだと舟木氏は強調する。
「これまで人に流されるような人生を送ってきた人も、コロナという苦境を逆手にとって人間関係や仕事関係を整理して、自分にとって何が意味を持ち、何が楽しいことかを見つめ直してほしい。すべてが初めての試みのなかでも試行錯誤を繰り返していけば、新しい自分の生き方が見つかるはずです。いまの苦しみを自分が成長する絶好の機会にできるかどうかは、あなた次第なのです」(舟木氏)
●取材・文/池田道大(フリーライター)
【プロフィール】舟木彩乃(ふなき・あやの)/ヒューマン・ケア科学博士。10年以上にわたってカウンセラーとしてのべ8000人以上の相談に対応。筑波大学大学院博士課程修了(ヒューマン・ケア科学博士)。メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー企業)副社長。著書に『「首尾一貫感覚」で心を強くする』(小学館新書)がある。