皇族の減少が進むなか、将来的には重要な公務さえ続けていくことが難しいとされる。そのために、女性皇族が結婚しても皇室に残るための「女性宮家の創設」が急務なのだが、これも先行き不透明だ。
「眞子さまがご結婚されたとき、はたして小室圭さんが皇族や準皇族になることが国民に受け入れられるか、という意見が噴出しています。仮に女性宮家創設が実現しても、対象は愛子さまだけに絞られるといわれています」(前出・官邸関係者)
一方で、最近になって「安倍官邸がゴリ押ししようとしているのではないか」(前出・皇室ジャーナリスト)と指摘されるのが、「旧皇族男子の皇籍復帰」だ。安倍首相に近いとされる産経新聞と読売新聞が4月16日、「旧宮家の皇籍復帰について有識者からヒアリングしている」と同時に“スクープ”した。
「旧宮家の男子に皇籍を与える案だけでなく、年頃の男子を宮家の養子にする案、さらに愛子さまや眞子さま、佳子さまという内親王と結婚させる案まで出たそうです。すでに政府は旧宮家関係者にも、そうした案にどのような印象を持つか、意見をぶつけたといいます。かなり前のめりで論点整理されることが想定されます」(前出・皇室ジャーナリスト)
はたして国民は、顔も名前も知らない旧皇族の末裔が「今日から皇族」となることを受け入れられるだろうか。もちろん旧皇族男子の皇籍復帰案は、多くの国民が支持する女性天皇の実現を葬り去るものだ。世論も含めたオープンな場での議論を期待したい。
※女性セブン2020年6月4日号