国内

安倍氏・麻生氏・小池氏・西村氏…政治家のマスクへの評価

西村経済再生担当大臣のマスク姿は、「板についている」と主婦層からの評判は悪くない(時事通信フォト)

 体験取材を得意とする“オバ記者”ことライターの野原広子(63才)が、世の中の出来事にゆるくツッコミを入れる。今回のテーマは「政治家たちはマスクに無頓着すぎる」だ。

 * * *
 名は体を表す、っていうけど、いまや「マスクは人を表す」。新型コロナが広まった3月半ばからマスクに注視し続けてきた私にはそう見えるんだわ。特に使い捨てマスクがドラッグストアから消えた4月初めからはそう。みんな、使い捨てマスクにハンカチでカバーをつけたり手製のマスクをつけたりと工夫しだして、口元に“お人柄”が出てきたのよ。

 その中で頭ひとつ抜け出したのは、男性では西村康稔経済再生担当大臣兼新型コロナ対策担当大臣ね。シュッとした顔によく似合う“大臣マスク”を世に認識させた功績は大きいと思うよ。型紙のいらないあのマスクの作り方がYouTubeにはいっぱい上がっている。ってことは、それだけ作り手がいるってことだよね。

 議員会館でパートをしている私に、友達は「国会議員は支持者からいろんなマスクが届くんでしょ?」と言う。西村大臣のように手製のマスクをしている人もいるけど、たいがいの議員は無個性のサージカルマスク。なかには、使い古した手ぬぐいを折りたたんで“マスクもどき”にしている、なりふり構わない議員もいるけどね。

 高齢者は「マスク大嫌い」な人が多いね。その代表が麻生太郎財務大臣。話しているときに鼻の下に下げようとして、また上げて、結局は“あごマスク”。息苦しくないマスクをなぜ探さない?

 そうそう。女性でマスク姿が印象的なのは、小池百合子東京都知事。最初のコロナ会見でつけていた立体マスクについて「手製ですか?」と聞かれ、「あ、はい」とはにかみながら答えた様子がやけに印象的だったらしく、私の周囲ではちょっとした話題になったの。「小池さんのマスク、手製って、知事って意外と女らしいのね」って、知事本人が作ったと思ったみたい。でも、マスクの出来をちゃんと見てよ。素人離れしているし、第一、公務を終えて自宅に帰った小池さんがミシンに向かう? あり得ないって。ま、それはともかく、発表から約2か月たったいまも一向に届かないアベノマスクをよそに、進化を遂げている“知事のマスク”を、手芸オバさんの私は目が離せなかったんだわ。

 そういえば、マスクデビューを果たしたばかりの小池さんが、やけに息苦しそうに話していたことがある。「ヤバくない?」と心配したけど、後で思えば通気性のあまりよくない布地を使っていたのよね。最初は顔からはみ出すほど大きかった立体マスクも、立体の山が大きくなったり、低くなったり。最近は、口が動くたび息づかいがわかる、山のないマスクがお気に入りのよう。彼女のコロナ対策について「7月の都知事選挙のことしか考えていない“次の選挙ファースト”」と言う人もいるし、自分に合うマスクを探求する姿を「やりすぎ」と批判する人もいる。

関連記事

トピックス

都内の人気カフェで目撃された田中将大&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより))
《ファーム暮らしの夫と妻・里田まい》巨人・田中将大が人気カフェデートで見せた束の間の微笑…日米通算200勝を目前に「1軍から声が掛からない事情」
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト)
《横綱昇進》祖父が語る“怪物”大の里の子ども時代「生まれたときから大きく、朝ご飯は2回」「負けず嫌いじゃなかった」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヤクザが路上で客引きをしていた男性を脅すのにトクリュウを呼んで逮捕された(時事通信フォト)
《ヤクザとトクリュウの上下関係が不明に》大阪ミナミでトクリュウを集めて客引き男性を脅して暴力団幹部が逮捕 この事件で”用心棒”はどっちだったのか 
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン