秋田の名所、田沢湖とたつこ姫像(時事通信フォト)

秋田の名所、田沢湖とたつこ姫像(時事通信フォト)

◆「あきた未来総合戦略」という名の県勢回復大作戦!

 秋田県にとって人口減対策は至上命題だ。2017年4月の知事選で、佐竹敬久知事は「人口減少の克服」を選挙戦のスローガンに掲げ、3選を果たした。そして今年3月、県は人口減対策と秋田創生の指針となる「第2期あきたみらい総合戦略」(2020─2024年度)を策定した。

 リーフレットの表紙には、県のPRキャラクター「んだッチ」が「秋田さ 来てけれ!」と呼びかけるイラストが描かれている。戦略には「5年間で目指す未来への足がかり」として「産業振興による仕事づくり」「新しい人の流れづくり」「結婚・出産・子育ての希望をかなえる社会づくり」「新たな時代に対応した地域づくり・人づくり」の4つの基本目標が盛り込まれている。

 人口減対策の具体策はどうなっているのか。「新しい人の流れづくり」の中には次のような記述がある。

〈女性や若者をはじめとした県民にとって魅力的な雇用が創出され、新規高卒・大卒者の県内就職率の向上による県内定着と、県外へ進学した若者の県内回帰や、首都圏等からの移住者が増加し、社会減が圧縮されていく〉

 もう少し詳しく見てみよう。まずは若者の定着率。2018年度の高校生の県内就職率は65.0%。全国平均は80.5%だからかなり低い水準だ。これを2024年度には74.0%にまで引き上げる。

 県内高卒者の県内大学・短大への進学率は令和元年度で28.8%。3分の2が県外に流れている。これを2024年度には31.2%にする。さらに県内大学生等の県内就職率を45.3%(2018年度)から60.0%(2024年度)にアップさせるというものだ。

 現場レベルではどんなことを行っているのか。県の担当者に聞いてみた。

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