いまや寿司はアメリカ人の日常食に

 暗い話ばかりでは恐縮なので、日本人にとって明るい、楽しい話も紹介したい。このスーパーはかなりの大型店で、そのなかに大人気の寿司売り場がある。本格的な握り寿司と巻物が売られていて、筆者もこれが好きである。アメリカ人の好みに合わせた「アメリカ寿司」ではあるが、ほとんどのニューヨーカーには、これこそが「寿司」である。この原型となったスーパーマーケット内でのデリカテッセン方式は、実はかつて筆者がコンサルタントとして戦略と展開計画を作ったものだ。その話は機会があればお伝えするが、とにかく今や、アメリカの大きなスーパーは、どこもこの寿司ビジネスで大繁盛している。日本食が庶民にまでこんなに受け入れられているのを見ると、やはりうれしい気持ちになる。そういえば、最近はラーメン店も増えた。コロナでどこも営業は苦しいはずだが。

 それにしても、この未曽有の危機と闘う総大将が「コロナウイルスはインフルエンザのようなもの。時期が来れば消える」などと語り、極め付きは、自分の演説会場に2000人もの観衆を招待して、なんとマスクの使用を禁止したのである。言うまでもなく、ドナルド・トランプ大統領のことだ。その認識不足、間違った方策も影響して、すでに20万近くの命が失われた。大統領選挙には様々なテーマがあるが、個人的には、これだけの国民の命を奪ったウイルスとの戦いこそが最大の評価基準になるべきと思う。11月3日は、アメリカがコロナと戦う総大将を選ぶ日になる。筆者はひそかに、「コロナデイ」と名付けている。

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン