『恋する母たち』の原作者、柴門さん

大石:ジュリー(沢田研二)と田中裕子だって、布袋寅泰と今井美樹だって略奪婚ではあったけれど、みんな「あ、そうなんだ」程度の反応でしたよ、以前は。

柴門:不倫なんて所詮は家族の問題ですから。夫婦の間には第三者にわからないことがたくさんあって、他人がとやかく言うことじゃない。不倫はただの恋だけど、家族はもっと複雑な感情が合わさった関係。

大石:家庭内の問題を他人が批判する、すごく奇妙です。

【プロフィール】
柴門ふみ(さいもん・ふみ)/1957年生まれ。漫画家。1979年『クモ男フンばる!』でデビュー。代表作に『同・級・生』『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』(いずれも小学館)などがあり、ドラマ化された作品も多数。『老いては夫を従え』(小学館)などエッセイにも多くのファンがいる。

大石静(おおいし・しずか)/1951年生まれ。脚本家。1986年に『水曜日の恋人たち 見合いの傾向と対策』で脚本家デビュー。以降、『ふたりっ子』『セカンドバージン』(いずれもNHK)、『家売るオンナ』(日本テレビ系)、『大恋愛〜僕を忘れる君と』(TBS系)など数多くの脚本を執筆し名ドラマを送り出す。

撮影/平林直己

※女性セブン2020年11月5・12日号

ドラマの脚本を手掛けた大石さん

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