プロデューサー・酒井政利氏が明かす
私は彼女があのまま芸能界にいたら、希代の大女優になっていたと思うのです。歌によってあんなにイメージの変わる人はいなかった。今でも山口百恵と名を聞けば、いろいろな顔が思い浮かびます。優しい顔、寂しそうな顔、すました顔、恥ずかしそうな顔……。本当に魅力的でしたね」
【プロフィール】
酒井政利(さかい・まさとし)/1935年、和歌山県生まれ。立教大学卒業後、松竹、日本コロムビアを経てCBS・ソニーに入社。プロデューサーとして南沙織、郷ひろみ、山口百恵、松田聖子など多くのスターを生み出す。『愛と死をみつめて』(1964年)、『魅せられて』(1979年)で日本レコード大賞を受賞するほか、受賞作多数。現在は、酒井プロデュースオフィス代表取締役として音楽プロデュース業のかたわら、次世代のプロデューサーの育成に励んでいる。
取材・文■丸山あかね
※女性セブン2020年11月19日号